KJW GLOCK19のモディファイ!

GLOCK19との出会いはMGCがアフターシュート式のGLOCK17を発売した頃に遡ります。正確な時期は忘却の彼方ですが、銃雑誌で特集されたのと同時期だったと思います。
設計部の先輩に写真を見せられたのが最初だったはずです。コンパクトというだけでなくスライドとフレームの比率がとても私好みで、その写真を飽かず眺め続けGLOCK17との差異点を脳裏に刻みつけました。
当時は「こんなモデルが米国では発売されていて、すごい人気らしい」というレベルだったので、次期モデルアップ品とは全く知りませんでした。
で、気に入ったら欲しくなる……当然ですよね。それで早速手持ちのGLACK17を「切った・貼った」してそれっぽい物を作りました。先輩からはフレーム下端のマガジン挿入口が「水平に対して17度傾斜(後ろ上がり)している」なんて情報もあったので、子供に分度器を借りたりしました。当然テイクダウンレバーの位置はずらせないので"モドキ"なのですが、恐らくまだ誰も作っていなかったので、馴染みのガンショップでも大受け。買取のお話しも数件頂きましたが、当然お断りしました。
後々MGCがGLOCK19/23をモデルアップした時は予約購入しましたし、たぶん合計で7,8丁買ってると思います。

そういう思い入れのあるGLOCK19ですが、MGCの製造部門閉鎖以降は生活の為に銃器関連から離れていた事もあって銃器関係に再び手を出すのは2009年頃、KJWのGLOCK19を知るのはそれから更に数年後と、正に「周回遅れ」という感じですね。

それはともかく、ウチのKJWGLOCK19をご紹介します。うちには外車バイクという「超絶お嬢様」が居てどうしても出費比重はそちらに傾いてしまうので、チープに済ませる事に力を入れていて、市販の社外パーツは一切使っていません。

外観画像はたぶんあっちこっちに溢れているでしょうから、いきなり中身です。

まずはスライドのタイティングです。
スライドを持って上下左右に揺すると結構ガタガタと動きます。このガタガタ加減が「如何にも安物銃」というイメージに繋がるので、可能な限り動かなくしたいです。でもあまりキッチリさせてしまうとブローバックの作動に影響するので、難しいポイントでもあります。私はシャーシのレール部分にごく薄い金属板を接着して噛み合わせをキツく調整。もちろん金属板の角は面取り加工をしてスライド側のレールを削ってしまわないようにしています。
フレーム前方レール部分

フレーム後方レール部分
レールの接触全長を短くして、全体としての摩擦抵抗の減少も図り、若干ですがピストンをマガジンガスケットに押し付け気密を上げることも狙っています。
マルイのグロックシリーズのスライドは結構凝ったスライド金型で生産されていて、スライドレールも太さが一様ではありません。KJWでもそこは踏襲しているので非常に嬉しいです。

リコイルスプリングガイドは突き出たベロ部分がバレル基部に挿し込まれて保持されます。ガイドロッドのベース部分とフレームのシャシーのは0.5mm程度の隙間があり、銃としての完成状態でもスライド+バレルはこの隙間分ガタガタと動き、これがまた安物銃っぽさを助長します。そこでフレームシャシーのガイドロッドベースが嵌まる部分にプラ板を貼って隙間を無くすと銃全体に一体感が出て気分が良いです。
プラ板を貼って隙間を調整
スライドの前進位置を調整
スライド後端からシャシーのレール部分がちょっとはみ出します。こういう事は実銃の世界でもあるのですが、そういう銃は大体安物だったり、コピー品だったり、コストダウンを優先したモデルだったり、つまりチープ感が半端無いです。
実銃のグロック自体高級銃ではありませんが、「高級品ではない」という事と「粗製乱造の安物」という事は別の話なので、普及品レベルに見えるようにしたかったのです。
何もしないとここまで前進します。
スライドからシャシーがはみ出してみっともないです
 そこでシリンダーの位置を調整してスライドを微妙に後退させます、たぶん0.3mm位。
スペーサー二種
上 ピストンカップ用     
下ピストン/シリンダー間用  
まずはシリンダーとピストンの間にスペーサーを挟み込みます。これでスペーサー分ピストンは前進します。ピストンの位置はチャンバーカバーで決まるし、チャンバーカバーは分解用ラッチでフレームに対して一定の位置にあるので、結果としてスペーサー分ピストンが後退することになり、ピストンが固定されているスライドが後退するわけです。

 目出度くスライドは後退したわけですが、肝心のピストンカップも後退してしまうのでシリンダー容積が増えマガジンの冷却を加速したりスライドの加速距離が短くなってスライドストップがかからなくなったりするかもしれません。
そこでピストンカッブの下に同じ厚みのスペーサーを挟んでシリンダー内に関しては今回のモディファイを「無かった事」にします。
スペーサー 未組み込み

スペーサー仮組み

組み込み完了
シリンダーのガスポートから
ピストンカップが見えます

マガジン挿入口前面にスペーサーを貼って
バルブリフト量のロスを規制
調子?もちろん良いですよ。
最近は各部潤滑にバイク用(50ccで3,000円位する)潤滑剤を使ってますが、これが摩擦低減、気密性維持、油膜保持性のどれも高レベルなので、シリコンやテフロンオイルの出番がすっかり無くなりました。スプレー式ではないので飛散しないし余計な所に付着しないしバイクの整備でもこの会社のもの以外ほぼ使わないですね。1ccあたり60円といえば高額ですが、ガスガン一丁組み立てて使うのはわずか数滴なので、実質的なコストパフォーマンスで考えれば、むしろ廉価です。

今回の内容の殆どは命中精度を上げるとかではなく安物っぽさを無くす為なので、やったからといって特別メリットは無いでしょうが、作動パーツがブローバックのサイクル毎に正確に同じ位置に戻ればバレルとシリンダーの嵌合具合やシリンダーとマガジンガスケットの気密具合も毎回同じになるので、結果的に弾速のばらつきが減って散布界を小さくできるのでは無いかな?と思ってます。

さて、真実は如何に?


マルイからGLOCK19が遂に今年中には発売されそうですね。
当然買いますが、最初は品薄で出遅れると入手は結構遅くなりそう。

ではでは。

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