899のブレーキ周辺

ブレーキ周辺を細かく見ましょう。
至って普通のダブルディスク仕様ですね。定番のブレンボ製キャリパーです。

先代では
1098:モノブロック
848:2ピース
でしたね(848EVO等の改良型ではモノブロックに変更)。





パニガーレでは排気量に関係なくモノブロックが採用されています。もちろん899と1199ではグレードが違うのでしょうが、私がその違いを体感できるほどの強力ブレーキングはしないので、全く問題なし。



フロントキャリパー
フロントキャリバーをよく見ると1098時代に廃止されたパッドピンが復活してますね。
1098系では特殊な形状の板状スプリングがパッドを定位置に抑えていましたが、後に他メーカー車が採用した同系統のキャリパーでは板状スプリングを固定するスクリューが追加になっていた事を考え合わせると、頻繁に強力なブレーキングをする場合はパッドピン有りに軍配があがるのでしょう。
ブレーキホースの接続方法も変更されていますね。
1098では(ディスク直径330mmという事もあって)ダブルバンジョー用バンジョーボルトがリムに当たってしまい、リムに傷を付けずにキャリパーを外すのは至難の業でした。整備の省力化と傷防止を優先し、多少の効力ダウンを承知で999用ディスク(直径320mm)に交換した訳です。





フロントの回転検出ホイール
899ではバンジョーボルトにブリーダーが装備された事で、劇的に整備しやすくなりました。もちろんディスク径が最初から320mmというのも大きな要素です。

また、パニガーレではABSとDTC(トラクションコントロール)が標準装備なので、前後輪に回転数検出用ホイールが装着されています。
一部高級車にしか装備されなかったABSとトラクションコントロールがこんな普及グレード車に標準装備とは・・・、良い時代になったものです。







リアキャリパーは1098で採用されていた「新カニ」キャリパーが、そのまま継続採用に見えますね。
リアキャリパー
899では両持ち式のスイングアームになったお陰で、キャリパーの固定位置は車体中心線上から右側に移動し、フルードやパッドの交換はかなり簡単に。
当然ABS/DTC用の回転検出ホイールがリアハブにも装着されています。
一部ツアラーなどでは前後の回転数差の変動を感知してウィンカーを消灯させるオートキャンセラーを装備するモデルがあるそうですが、パニガーレ系列には未装備です。







リアの検出ホイール



上の画像でキャリパー上を横切っているのがセンサー用コードですが、この"ぷら~ん"という感じが少々気になるので、アルミで防護板でも作ろうかと考えてます。


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