こういう車両が来ると悲しくなる

サービスメカニックという仕事柄、色々なバイクに接する。
きれいな車両、汚れている車両、手入れをされている車両、放ったらかしの車両…。


インターネットとスマホの普及で整備に関する情報に触れやすくなったせいか、感覚的には「目を覆いたくなるような…」という車両は減少傾向だと思うけど、酷い車両はやっぱり確実に存在する。

例えば左の画像は「加速が悪くなった」と持ち込まれた車両のエアクリーナーフィルター。説明するまでもなく、左が使用過多、右が新品。これだけ目詰まりして加速が悪くならなかったらどうかしている。

新車で購入し、普段の整備はインターネットで調べて自分でやっているとの事。
オドメーターは25,000km超、…本当にやってるの?

その他には…外装は幾度も転倒したようで、左右共にガビガビ。ブレーキレバーは、これまた左右共にへし曲がっている上に軸部にはオイルっ気が無く、軸穴も偏摩耗してスムースに動かない。タイヤは前後共ツルツルでリア側はゴムの下の繊維が見えてる。距離から判断するにVベルトもとっくに寿命のはず。

毎日バイク通勤しているそうだが詳しく話を聞くとろくなことにならない気がしたので、
「フィルターは来年の同じ頃にまた交換してください」
「Vベルト、ウェイトローラー、前後タイヤを大至急交換してください」
「ブレーキレバーも早急(さっきゅう)に交換してください」
と注意喚起の他、大体の見積もりを告げたが「金が無い」と却下された。
「あぁやっぱりね…」

そのオーナーと車両を二度と見る事は無かったけど、どうなったやら。

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