パニガーレのリアウィンカーを治す!

パニガーレ関連は久々ですね。今回は前々から気になっていた「リアウィンカーの垂れ下がり」についてです。

パニガーレのリアウィンカーは他のドゥカティと同じくレンズと電球を収納する部分はプラスチック製で、本体と接合する部分は緩衝用の硬質ゴム製で、パニガーレの場合はこの二つのパーツは内部でスクリュー結合されています。一方車両本体への固定は単純でリアインジケーターAssyを構成する上下のパーツで硬質ゴム部分を挟んでいるだけです。先端に重みのある部品が付いたある程度柔軟性がある筒状パーツの一方だけ固定すると、当然重みで先端が垂れ下がります。
新品のうちは良いのですが、ウィンカーは走行振動などで激しく上下に揺すられるので時間が経つと段々垂れ下がりが強くなり、最終的には上下から挟まれている部分に亀裂が入って「でろ~ん」とだらしなく垂れ下がってしまいます。
こういう不具合に対処する場合、一番簡単なのは小型軽量のLEDウィンカーに交換してしまう方法なのですが、ドゥカティの場合はLEDウィンカーへの交換はしばしば鬼門となります。
ハイパーモタードが発売された頃にお客様が純正オプションのLEDウィンカーに交換したらハイフラッシャー状態になってしまい、同じく純正レジスターキットを取り付けても改善しないどころか輝度が低くなって昼間は点燈している事の確認が難しくなる…なんて事がありました。
ウィンカーの点滅タイミングは一般的なウィンカーリレーではなくメーターユニットが管理していて一筋縄では行かない事を何度か体験しているので、1098のウィンカーがもげた時もLED化はせずに済ませました。

左のウィンカーがだらしなく垂れてますね
先日妻と出かけた時にも
「垂れてるし、ブランブラン揺れてる」
と指摘されてしまったので、ついに意を決して対処することにしました。

方法としては至極単純で、
「左右ウィンカーを貫通する心棒を通す」
これだけです。



ウィンカーを分解したところ
下に置いてあるのが今回追加したパーツ

最も簡単に済ませる方法としては、
全ネジボルトと高ナットを組み合わせて、ウィンカー本体と緩衝ゴムの結合と左右のウィンカー間の心棒を兼ねさせてしまうというものです。

でも投薬の関係上外出制限が有る身なので、ジャンクボックスを漁って代替品を探してみたところ、見事に見つかりました。

ステンレス製のフランジ付きチューブ状部品はおそらくモデルガンのショートスライドガバメント用リコイルスプリングプラグ で、その下はBB弾のローダーに使われていたプラスチック製チューブでしょう。





左右を結合した完成状態
過去の経験では、だいたいこういうものは最後にどんでん返しが待っていて、面倒な代替部品探しが勃発したり、その代替部品でもギリギリ足りないなどと一波乱あるのですが、今回はやたらスムースに事が運びました。
スムース過ぎて何かおっかないです。








私の899は購入した時点で純正フェンダーレスが装着されていたため、フルノーマルでも今回の改造が適用できるのか定かではありませんが、上下から挟み込むという構造は同じハズなので、899と1199のパニガーレなら行けるでしょう。
コストも大したことありませんから、「垂れ」が気になる方はトライしてみてはいかがでしょう?
左右がビシッと一直線になりました




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