Mioの運用時間延長工作

順調に運用していたMioですが、一大欠点がバッテリーの持続時間です。
メーカーでは4時間と謳ってますが、中古であれば当然性能低下があり、半分程度の時間で電圧低下の警告が出ます。まぁMioに限らずハンディタイプのナビはバッテリーの持続時間が泣き所なので責める気にもなりませんが、ツーリングでちょっと足を伸ばせば、たちまち二時間なんて経過してしまうので頭の痛い問題でした。
こまめにスリープさせたり目的地付近になったら稼動させるなどの運用で何とか補ってましたが、所詮は対処療法。ビクビクするのにも飽きたので、専用電源を確保する事にしました。
MioはUSBでPCと連携するのでUSBコネクターを装備していますし、充電もUSB経由です。という事はUSBの供給電圧5Vが確保できれば運用時間の延長(実用上無制限)と内臓バッテリーの充電ができます。1098搭載のMFバッテリーは12V、USBは5Vなので当然直結はできませんが、Mioは四輪車載用のシガーソケットアダプター(直流電圧変換器)が付属しているのでこれを改造・流用します。これで第一段階クリア。
でもありきたりで無様なシガーソケットを取付けたりしませんよ。
1098にはドゥカティ純正充電器に付属のバッテリー接続ケーブルが取り付け済みです。入れる(充電する)事ができるなら、当然取り出す(電源に使う)事もできるはず…と思って調べた所、シガーソケットアダプターのヒューズはケーブルに組み込まれたヒューズよりずっと容量が小さかったので無事に第ニ段階をクリア。
接続コネクターは純正ケーブルに使われる特殊な防水タイプですが、幸いな事にちゃんとパーツとして入手でき水濡れによる短絡・漏電も回避できるのでハードルは総てクリアとなりました。
後は簡単です。
まずはシガーソケットアダプターのプラグ部分を改造して純正コネクターを取付けます。バッテリー接続ケーブルは都合の良い所まで届かなかったので、こちらも延長し、ついでにガラス管ヒューズから保守し易いブレードヒューズに更新しました。
カウル内にコンバーターを固定し、ケーブルの引き回しも9割方終わったところで、大変な事態が発覚!

Mio本体にUSBコネクターが挿せません!

タンクとナビ本体との隙間に注目
画像を見てわかるとおり、Mio本体とタンクの間は非常に接近、そしてUSB端子は本体一番下に付いています。USBコネクターを挿した上でケーブルを緩やかに曲げて逃がすには5cm程の隙間が欲しいのですが、どうやって無理。
本体を寝かしてやり過ごそうにもこれ以上寝かせると画面が反射で見えなくなるのでダメです。我慢したとしてもMio本体がステアリングダンパーと一緒にフォークトップ上を移動するためやっぱり無理。
この問題をZoomo付属のシガーソケットアダプターは、特殊なコネクター形状で解決していますが、法外な¥5,800!足元見やがって~!
とりあえずクレードルを小改造する事で3cmを稼ぎ出しましたが、これ以上はメーターが見えなくなってしまいます。

「たかだか指一本分」が難しい!

あきらめ切れずにWebを検索しているとUSBコネクターを改造して向きを変更する記事を発見。詳しい画像もあり、手持ちの工具で十分作れる目算も立ったので、ヤマダ電器で素材を購入。
完成したコネクターがこちら。
特製コネクター
配線の引き出し方向をL字型に90度捻る事で、隙間にうまく収まり接続問題は解決。ついでにケーブルの曲がりも当初計画よりもずっと緩くなって大助かりです。
もうこれで内臓バッテリーの残量を気にして「びくびく・ドキドキ」する必要はありません! やったー!

使わない時はこんな感じに
Mioを外してクレードル単体にしたところです。非運用時は防水と安全の為、USBコネクターを下向きにして特殊ベルクロでクレードルベースに固定、更にシリコンキャップをしています。
ついでですがシガーソケットアダプターは十分な出力があるので接続していればグイグイ充電していき、出先で外して使う時もいつも満充電!
コネクター1個外せば純正充電器が直結できて、1098のバッテリーも満充電♪

振り返ってみれば、上々の小手先技でした。

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