電装系の紹介

1098では現在の主流となりつつある技術を積極的に取り入れています。例えばウィンカーやテールライトのLED化が挙げられますが、その他にも電装系のワイヤハーネスの合理化などが目立ちませんが行われています。
個別に見て行きましょう。

まずはヘッドライトです。
916系から3代続いたプロジェクターヘッドライトです。日本車で積極採用されているフリーフォームマルチリフレクターではありません。プロジェクタータイプでなければならない理由は不明ですね。
バルブ形式はH11という4輪でもあまり採用例のない物を使用しています。749/999で使用していたHB3と同様のバルブとコネクターが直交するタイプでバルブの大きさも殆ど変わりませんから、わざわざ変更する理由が思いつきません。
配光は非常にシャープです。ロービームの場合、まさに線を引いたように照射エリアと非照射エリアが分かれます。エッジ部分のコントラストが大きいので日本車のぼわーっとした配光に慣れた人には暗く感じるかも知れませんね。

テールライト
複数のLEDをまとめて配置する、昨今流行のタイプです。
LEDは長寿命、高輝度、低消費電力&低発熱、軽量…という特性に加えて形状の自由度が高く、反応速度も非常に早いなど多数のメリットがあるので、価格と環境負荷が多少高い事を差し引いてもこれからの主流となるでしょう。海外メーカーにはヘッドライトまでLED化(コンセプトモデルのみですが、いずれは全部そうなるのかも)している所もあります。ヘッドライトという非常に嵩張(かさば)る装備品がLED化できれば外装設計の自由度が上がるので、デザイナーは実用化が待ち遠しい事でしょうね。
LEDは白熱電球と違って特定色で発光します。テールライトも本来であれば赤色LED+クリアレンズで良いはずですが、赤色LED+レッドレンズとなっています。まぁ、どこかのメーカーがすぐ対応カスタムパーツを発売しますよね~。
実際に使っている所は自分では見えませんが、他の車両での点燈具合を見ると非常にデジタル的に点燈するので視覚的な注意喚起に役立っています。電球ではもわっと点燈する上に暗いですからね。

前後ウィンカー
前はサイドミラー組込LEDタイプ、リアはクリアレンズ+オレンジバルブの通常タイプです。
様々なメリットのあるLEDですが、ひとつだけ絶対電球に敵わない点――非指向性――があります。
LEDは発光体正面の狭い角度にしか照射できません。テールライトの様にある程度指向性を必要とする場合はメリットになりますが、ウィンカーの様に広角照射したい場合は逆にデメリットとなってしまいます。

フロントの様にある程度の面積が確保できるのなら扇型に並べて視野角を稼ぐのですが、リア側の様に大きさ・形状に制約がある場合は電球に分があります。
LEDユニットもレンズ形状の工夫でかなり改善されましたが、まだ完全に電球を駆逐する事はできないようです。

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