26年振りに私の元に来たグロック19

先日、旧MGCの仲間と随分久しぶりに会いました。当日集まった面々の内、一番ご無沙汰だった人とは恐らく10年振り位でしょう。
その時、集まった面子の一人から渡されたのが画像のMGC製グロック19改です。
MGC製グロック19改
写真家のイチロー氏がCOMBAT誌に掲載したグロック19に一発でノックアウトされた私は、それ以来ずーっとグロック19がベストサイズだと思っている訳です。
Gunショーで販売されていたカスタムトリガーです

当時はまだMGCに勢いが残っていて、私も[色々と掛け持ちをした便利屋さん]化する前だったと思います。そして業務の合間にグロックの多弾数化とか作動効率化といったアイディアを練ったりそのテストピースを製作していた訳です(別記事で書いているプチコマンダー製作はもうちょっと後のお話です)
グロック22スーパーカスタムからの純正流用リアサイト

この個体の詳しい経緯は忘却の彼方ですが、色々当時の資料等を読み返すとブローバック時のリコイルをハードキック化しようとして作った物のようですね。
スライドがHW樹脂化されたグロック19ではピストン本体は肉抜きの大きい軽量タイプが純正ですが、この個体ではグロック17や後に発売された通常ABSスライドのグロック23用のピストンとスライドレールが組み込まれています。

当時は商標権とか煩わしい事は言われていませんでした
伝え聞く限りでは当時の上層部から
「お前はずーっと"ファン"で、"マニア化"しない珍しい奴だな」
等と言われていたそうです。
当時の私は本当に「唯の鉄砲好き」であり、社命で何かしていた訳ではないのですが、割と何をやっても許されていたように記憶しています。多分私の特性に気付いた人が上層部に「上手く使えば役に立つから」等と言ってお咎めを受けないようにしてくれていたのではないかと。

リコイルスプリングガイドはSUS製のワンオフ品です
このグロック19に組み込まれているリコイルスプリングガイドは完全自作のワンオフ品で、確か写真立ての部品を流用して作ったはずです。

MGC製(左下) と 東京マルイ製(右上)
恐らく日本で最初にグロック19をモデルアップしたMGC製(左下)と2020年時点では恐らく最新モデルアップの東京マルイ製(右上)です。ブローバックエアソフトガンとしての性能はアフターシュートvsプレシュートを始めとして文字通り隔世の感があり東京マルイ製に軍配が上がりますが、単にデザインを問うならフィンガーチャンネル等のゴテゴテしたところが無い1stモデルが好きです。もし合法的に銃を所持できる環境なら一所懸命に中古の1stモデルを探すでしょうね。

この個体は旧MGCが倒産した際の混乱に巻き込まれてどこに行ったか分からなくなり私自身もすっかり存在を忘れていました。
26年も経ってしまいましたが縁あって帰って来ました。
大きな傷も無くオイルさえ差せば快調に動作するので、手元に置いてゆっくり付き合って行きます。



MGCの純正状態グロック19はマガジンにリキッドチャージで満充填すると80発位ブローバックさせる事ができたと記憶してますが、ジャパンビアンキカップなどの標的射撃用にグルーピングを小さくできる仕様のマガジンを個人的に試作していたのを思い出したので、念の為テストをしたら違っていました。

試作マガジンの内容を具体的に言うと
"連射すると気化潜熱による冷却で銃口初速がどんどん低下して縦方向に散布界が大きくなるので、これを防ぐ為に約20発ブローバックさせたら空になる程に液体フロンの充填可能量を絞って気化室容積を最大化する"
というものです。
「空撃ち作動ができるのもガスブローバックモデルの楽しみの内」という事もあって、恐らく実際に商品化される事は無かったでしょうけれど色々考えては居たんですよ。




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