水温調整をしてみる

冬になると水温がなかなか上昇しなくなり、最高温度も低くなります。
スーパーバイクは真夏に全開走行をしてもオーバーヒートしない様、ラジエターの熱交換能力が大きく設定されていますから、当然と言えば当然です。でもオーバークールはエンジンにダメージを与え易くなるので避けたいものでもあります。
そこでリストラクター(制流板)で熱交換量を制限して水温を維持しよう、というのが今回の工作です。
左は純正状態 右がStanly号です
まぁ一目瞭然ですね。
用意したのは厚紙一枚。今回の作例では紙製のバインダーです。縦はラシエターの天地方向と同じ、左右はラジエター幅の70%位を目安に厚紙を切り出します。そしてこれをラシエターの前に固定する…これだけで完成です。私の場合はラジエターコアガードを取り付けていたので、ラシエター本体とコアガードの間に厚紙を挟み、ずれない様にステンレスワイヤーで軽く止めただけ。強く引っ張ったら取れちゃいます。で、それだけではさすがに寂しいので、以前にいただいたwww.ducati.comのカッティングシートを貼って洒落っ気を出してみました。
オイルクーラーにも同様の理由でリストラクターを取り付けましたが、こちらはちょっと手が込んでます。以前の記事でメッシュを貼った事を書いていますが、その後ステンレスメッシュの補強目的でパンチングメッシュのアルミシートメタルを追加しています。
パンチングメタルの奥にリストラクターがありますが…
更にその後ろに開口率60%位のリストラクターを追加した訳ですが、黒塗装したので外観からは全く見えません。

リストラクターそれぞれの開口率は全くの目分量ですが、水温が摂氏100度近辺で安定し、満足な結果を得ています。
同じ効果を狙ってガムテープを直接貼って調整しているのを時々見かけます。時間を争うレース現場ならともかく、公道走行では外観がみすぼらしいですし、後々粘着剤がとれなくなったりするので、一手間かけてリストラクターの装着をお勧めしますよ。
油温については油温計が無いので何とも言えませんが、開口面積は空冷1000DSエンジン搭載車両のオイルクーラー程度なので、全く的外れな状況では無いと思われます。
油温計はすでに入手済みなので、センサー取り付け位置が確定次第、作業したいと思っています。

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