CBF190Xの外観

CBF190Xのインプレ記事では細かく個々の部分についての記載は無いので私の個体で外観を見ていきましょう。

※この記事で書いている事は私の主観をベースにしています。この記事を元にして何か不具合・不都合があっても一切責任取りません。

ウィンドスクリーン

まずは顔に相当するスクリーンとヘッドライト周辺です。
スクリーンはこの手の車両としては小ぶりで乗車状態のライダー頭部は完全に露出しますが、気流の跳ね上げ効果はしっかりあるので巡行中でもヘルメットの風切り音は抑制され然程気になりません。

ヘッドライト/ウィンカー/テールライト

Lowビームを点燈中
ヘッドライトの光源はLEDです。
左右のツリ目状態部分がLowビーム、中央下の口っぽい部分がHiビームです。
Lowビームの照射範囲は広く光量も十分以上なので夜間走行に不安はありません。
Hiビームの照射範囲は「車両正面をスポット的に…」という感じです。光量自体はこちらも十分以上にありますが正面以外に配光されていないので、大きく回り込んだコーナーではLowビームによる照射範囲以外の見通し方向路面は暗く、少々注意が必要です。
ウィンカーの光源もLEDです。
以前はウィンカー球を市販のLEDバルブ(LEDなのに"バルブ"とか"電球"というのも変ですが…)に交換し、更にハイフラッシャー防止用リレーを組み込む手間が必要でしたが、標準装備で手間いらずです。
基本的に"球切れ"は起こりませんが、経年劣化で不点燈が発生すると解消するには交換しかないので少々高くつくのがデメリットですかね。
テール/ブレーキランプはバルブです。
他がすべてLEDなので、ここだけ電球にする意味があるとは思えませんが、製品としてそうなので仕方ありません。別途LEDバルブキットを購入して交換しましょう。


倒立フロントフォーク

フロントサスペンションは倒立フォークを採用しています。インナーチューブ径は未計測ながら39mm位のようです。またプリロードを含む一切の調整機構がありませんが、まぁ想定している使用目的から考えたら妥当なところでしょう。

インナーチューブ径43mm用を改造して作ったストロークセンサーです。ドレスアップ用と割り切って作ったのですが、こんなパーツ1個で足回りに華があるように思えてしまうので、我ながら現金というか、いい気なものです。


前後ブレーキ

[軽量・高剛性]を謳う倒立フォークに装着されたフロントブレーキキャリパーはピンスライド(片押し式)2ピストンです。効きは十部に鋭くてスポーツ走行に十分に対応します。
一方リアブレーキは同じピンスライドでもシングルピストンですが、元々リアは坂道発進補助や速度調整がメインの仕事なので不満無いです。

今の所は前後共にブレーキパッドの社外製対応品を見付けられていないので、交換時期までに発売されるか互換品が見つかる事を期待しています。


メーターとその周辺


メーター表示は反転表示型のLCDです。青地に白文字の表示はコントラストが大きくて昼夜を問わず見易いですね。画像では青地に見えていますが夏の日中などの非常に強い日差しの下では黒地に見え、意外に見易さが維持されていました。
LCDのバックライトはヘッドライトスイッチに連動して明度が変わり、ヘッドライトが消燈している時は明るく、点燈すると一段減光されます。周囲が暗いのにメーターばかりが明るいと眩しくて運転に集中できないので、この減光は助かります。


コックピットの右端にはUSBソケットがあります。表示の通り最大2Aなので、携帯はもちろんタブレット等の電力消費の大きいアクセサリーでも余裕で運用できます。
このUSBソケットはエンジンを始動して電装系に十分な電圧と電流が供給されると給電するという特徴があります。


サイドスタンド/メインスタンド

サイドスタンドとメインスタンドです。
メインスタンドは踏み込みに必要な力は意外と小さく、軽くかけられます。取り付け基部の位置が重心点にとても近いようで、メインスタンドをかけた状態では容易にフロントタイヤを浮かせてリアタイヤのみを接地させる事ができ、その維持も簡単です。
サイドスタンドの動作は軽く、張り出し部分も大きいので、非常に容易にかけられます。ただし少々短か過ぎる為、停車時の傾きは大く、左に傾斜した場所に停めるのは注意が必要です。跨る時もハンドルに手をかけ脚を上げようとして力を入れるとグラッと動いてびっくりするので、私はスタンドの延長or他車種からの流用を検討中です。


エンジン/エキゾーストシステム

エンジンは190cc単気筒です。以前に見た同社他モデルのクランクケースカバーはHONDAロゴだけで新大州本田の文字は無かったので、190ccへのボアアップと同時に入れたようです。
私自身このメーカーの車両を買ったのは初めてなので耐久性などは未知数です。
差し当りはオイル交換間隔を短くして様子を探っていきます。



サイレンサーは右スイングアーム下に顔を出しています。クロームメッキのカバーが取り付けられ高級感があります。このサイレンサーの奥には大きな箱状部分がありますが、三元触媒が収められているのか単に排気管長を稼いでいるのかはわかりませんでした。
排気音は十分抑制されているので、夜中でも始動を躊躇しないレベルです。


ハンドル/操作系

右スイッチボックスのヘッドライトスイッチを除けばホンダの国内モデルに採用されている物と非常によく似ていますが、実際に触れてみるとスイッチの動きや手応えが微妙に違います。

ヘッドライトスイッチをポジションライトモード以上にすると各アイコンのバックライトが点灯します。これって量産二輪車では世界初なのでは?

そのうちスイッチそのものにアイコンとLEDが組み込まれて、例えばキルスイッチは始動可能状態では緑・始動不可状態は赤く点燈する…とかなりそう。


タンクキャップ












今時はほぼ標準装備のエアプレーンタイプ燃料タンクキャップですが、キャップの下は結構色々変化があります。変化の原因は燃料蒸発ガスの排出に関連した規制です。
では具体的に何が変化したのかと言うと注入口の大きさで、現行車ではとても小さく注入ノズルぎりぎりで、タンク内のガソリン液面(注入量)を見るのに苦労しますが、CBF190Xではノズルの3倍近い直径なので満タンにするのが簡単で助かります。

シート












シートは大人二人が悠々座れる大型です。タンクへとつながる前方はキュッと絞り込まれていてかなり細く、足着きに不安のある人は前寄りの着座がお勧めです。一方中央部分はお尻全体を支えてくれる幅広設計です。若干ですが社外シートの様に中央が凹んでいて、尾骶骨付が痛くなるのを遅らせてくれます。長距離走行の際はシートストッパーまで着座位置を下げましょう。

駆動系



付属のオーナーズマニュアルに前後スプロケットの歯数は明記がありませんがスプロケットを直接目視で数えるとドライブスプロケットは14丁、ドリブンスプロケットは45丁で、マニュアル掲載の最終減速比3.214と符合します。材質は普通にスチールでしょう。
チェーンはノンシールチェーンです。動きは軽いのですが手入れをさぼると簡単にさびて真っ赤になるのでこまめな清掃と給油が欠かせませんね。


タイヤについて












タイヤサイズはF:110/70-17 R:140/70-17です。ラジアルタイヤ指定ではないので、交換時はお財布に優しいですね。
毎日の通勤からツーリングまで、どんどん走っています。
晴天時のグリップについては全く不安無く走れます。濡れた路面や砂利道については「1名乗車時で200kg以上というこのクラスでは重量級車体」という点でちょっとだけ心配してましたが、路面情報のわかりやすさと安定感で"普通の雨天走行"以上に特別気を遣う必要もなく、結局は杞憂で終わりました。
ライフについてはまだ数百kmしか走っていないので言及する意味が無いと思いますが、トレッド面は一様で偏摩耗の様子も見られないのでこの分なら1万km近くもつのではないでしょうか。


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