1098のカウルとコアガード

1098の外装は749R2005年型で採用されたシンセティックマテリアルを引き続き採用しています。通常のスチロール樹脂より強靭で薄く成形する事ができる為、軽量化にも寄与します。詳しい組成は不明ですが、派手に転倒しても割れない事からポリカーポネート系の素材ではないかと思います。
1098のカウル類は全てスクリュー固定に変更され、748/916系・749/999系に採用されていたクイックファスナーは廃止されました。風の噂では米国で取り付けミスからカウル脱落が発生し、裁判で負けたとか…。真偽の程は不明ですがね。
カウルの接合精度は749/999系と大して違っていません。殆どのパーツが収まるようにしか収まらないので、組み立て順序を間違わず大量の結合スクリューに嫌気が差して投げなければ、売っている時の状態に戻ります。

例によってオイルクーラーコアガードを自作しました。
材料はホームセンターで買ったステンレスメッシュ、具体的に言うと748のラジエターコアガードと749Rのオイルクーラーコアガードを製作した余りです。
社外パーツのようにオイルクーラーに固定する事も考えましたが、お手軽・簡単・安価という3本柱を満たす方法を思い付かなかったので、インナーカウルに固定してしまう事にしました。何と都合の良い事にインナーカウルのエアスクープ部分には3本のカウルセッティングスクリューがあり、メッシュの目を広げてスクリューをネジ込めば簡単にインナーカウルと一体化できます。これは整備のでも好都合なので、この方法で進める事にします。

メッシュを切り出す時は「網目の垂直・水平」をしっかり整えてからにしましょう。人間の目は騙され易い癖に精度は非常に高いので、ちょっとでも狂っていると見栄えにかなり影響します。自信の無い人は油性マジックなどで正確にマーキングしてから作業しましょう。
さて、無事に切り出せたらカウルの裏側からあてがって上2本のネジ穴としっかり位置合わせし、先の尖った4mm程の棒(私はニンテンドーDSのスタイラスを使用)でネジ穴をメッシュに写し取ります。小さめに穴を作るとネジが引っかかるので後の作業や取付作業が簡単になりますよ。
上2本のネジ穴位置が決まったら中央下のネジ穴を写し取ります。
こうして写し取ったネジ穴にネジを通し、カウルとメッシュを固定した状態で開口部の形を写し取ります。純正カウルは薄くて柔らかいので、強く押すと容易に変形してしまいメッシュに写し取る形が歪んでしまうので注意しましょう。
特別難しい事も無く左上の画像状態になります。私は15分もかからなかったですね。
で、取り付けると右下の様になります。
実際に走行すると、雨天でなくとも結構ゴミが巻き上げられてメッシュの前面に溜まりますから、取り付けた効果をはっきり確認できて嬉しいものです。しかも手間要らず+ローコスト、言う事なしですねぇ。

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