ブレンボレーシングラジアルマスターを装着

ブレンボのレーシングラジアルマスターをついに取り付けました。
748の時に装着していた物ですが、749Rや1098へはスイッチボックスとの兼ね合いで理想的な位置へ取り付けできなかったので、ずっとお蔵入りになっていましたが、ようやく対応策ができたので実行となりました。電装系にも関連していますが、ブレーキにまとめて掲載します。
今回取り付けたブレーキマスターは元々レース用。市販車のスイッチボックスといった邪魔者があることは想定していないので、メーカーは自由に設計しており、市販車に取り付けようとすると当然問題が発生します。
例えば…ブレーキスイッチが無いので、ブレーキランプを連動させるスイッチを外装しなければなりませんし、エア抜き用のブリーダーボルトも隣りに何か並べて装備する事は想定していない向きになっています。
…そういった不具合をカバーして有り余るメリットがあるので、最終的にはこれに落ち着くんですよね。
そういった数々の制約から、取り付けに際して一番先に考えなければならないのはスイッチボックスをどうするかですが、今回はバッサリやって別の場所へ移設しました。
心配した電流量は双方とも大した事がなかったので10Aまでの製品で十分でした。キルスイッチは全く別の場所へ、スターターボタンもそこそこカッコ良いプッシュスイッチを使ってハンドルへ取り付けました。
ブレーキスイッチは748装着時のままです。本体側の配線とスイッチからの配線を突合せ端子で接続し、スロットルケーブルにスパイラルチューブでやんわり共締めしてカウル内に引き込みます。電気系はこれだけですから簡単ですね。
スイッチボックスが無くなってすっきりしたハンドルにマスターを仮止めして干渉具合を確認します。右上の画像で確認できますが、私はグリップ先端の延長線上にレバー先端の球状部が来るようにしたいので、何度も仮締めを繰り返して位置・角度を詰めます。
大まかな位置が決まったらリザーバータンクの取り付けですが、レース用のマスターシリンダーには取り付け用のネジ穴があるはずも無く、また一手間が必要です。今回はWorks製アルミステーを使っています。
ここまできたらホースの接続、エア抜きと進むのですが、バンジョーの向きに十分注意して固定します。フォークがストロークした時にホースも引っ張られたり撓んだりします。これらのストレスはバンジョーとホースの接続部分に集中し勝ちで、破断に発展する事があるので、焦らずに角度や位置を詰めていきます。
総て固定し終わったらフルードを入れてエア抜きしますが、レース用部品はここで圧倒的なアドバンテージを見せ付けます。シリンダー専用エア抜きブリーダーが装備されているので瞬く間に作業は済み、ブレーキレバーにしっかりとしたタッチが戻ってきます。そしてマスターシリンダー内のエア抜きが完了すれば、ブレーキホース内のエア抜きはついでと言える位の作業で、あっという間です。
今回はキャリパーのピストンも押し戻して、エア抜きと古いフルードの排出に万全を期しました。

では試乗に出かけましょう。シェイクダウンとして30km/hくらいからはじめて、タッチとフルード漏れを入念過ぎる位に点検します。フロントブレーキという一番大事な機構をいじったのですから、臆病になるくらいで丁度良いでしょう。
シャイクダウンが済んだら次は実戦テスト。テストコース沼南で速度をだんだん上げながら、レバーの位置・角度・ストロークなどを確認していきます。純正のセミラジアルも悪くないのですが、レーシングラジアルのタッチはやはり一味違います。握り込んでロックしかけてもそれが指に伝わって簡単に対応できます。
本格的な峠に持ち込んでのテストを夏休み中に計画中です。

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