電動インパクトレンチのクリーンアップ

1号機と2号機に加えて暫定3号機です。
3号機は私が買ったものではなく、後輩がお世話になっている方のインパクトが、作業現場で使い込まれて微妙に不具合が出始めているのを見て、「リフレッシュをしてあげたい」という事から実作業を私が無償で引き受けた物です。

作業を始めるにあたって徹底的にクリーニングします。
汚れの殆どは微細な砂や泥ですが、砂も泥も粒径がとても小さい鉱物なので機械構造物に対する攻撃性は結構なものがあるので、清掃を疎かにすると後々問題を引き起こします。それに後輩の名前で引き受けてる作業なので彼の信用問題になるので慎重の上に慎重を重ねます。

ビットを装着する部分は分解してみると侵入した水分で錆が出ていたのでワイヤブラシで錆を落とします。

コンパウンドを使うと表面の焼き入れ層にダメージが及ぶ事を憂慮して真鍮ブラシで時間をかけて磨きます。
今回は実際に衝撃を発生させる機構を内蔵したハンマーケースも状態の良い中古品と交換するので、専用工具が必要な部分以外は全て分解してクリーンアップとグリスアップを行いました。
純正グリスは手に入らないので、DUCATIのAPTCクラッチ等での使用を指定されているモリブデングリスを使用しました。

クリーンアップが終わった暫定3号機
おおよそ外から見えるパーツはほぼ全て新品にしたので、見た目だけは新品同様です。内部もハンマーケースとトリガーを交換し、カラッカラになっていた各部グリスアップや磨き直しを施したので、スピンドルのブレも無くなり、動きのキレも良くなったので、操作感もずっと向上しました。
オーナーの感想も上々だったようで、とても楽しい作業でした。


1号機から3号機まで並べてみました
14.4Vモデルは3台いじったので、より新しい18Vモデルや最新の40Vモデルを、是非分解整備してみたいですね~。

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