一口にネジと言っても色々あります。
先日ホームセンターのネジ売り場で電話をしている男性が居て、相手から買うべきネジのサイズについて指示を受けている様ですが、
「10mmのスパナで締める奴って言うだけじゃわかんねーよ!」
などと、少々お怒りモードの様子。
ネジは同じ太さでも頭の大きさが違ったりするし、頭の形だけでも何種類もあるから口頭で正確に伝えるのは結構な難易度です。普段からバイクや車に触ってない人からすると、違っているポイントを説明されても「同じに見える」という事もあるでしょう。
そこで今回は工具箱を漁って極々限られた範囲と種類のサンプルとして10本のネジと2個のナットを撮影してみました。
画像に写っているネジは雄ネジも雌ネジも全てメートルネジという規格でサイズはM6です。
上段一番左は一番基本の六角頭。その右隣はフランジ付きと呼ばれるタイプで、締める時の使用工具はどちらも8mmのソケットや片口スパナです。更にその右隣もフランジ付きでネジも同じM6ですが、締める工具はちょっと大きい10mmです。
ちょっと離れた右に並べてあるのはナットとフランジ付きナットでネジサイズはどちらもM6で、締める工具も同じ10mmです。
平ワッシャーでも同様の効果は得られますが、どうしてわざわざフランジを付けるのか?という事についてはググってください。
下段は六角穴付きボルト達。最初に言った通りこれらも全てM6のネジですが、六角穴のサイズは4mm、5mm、6mmの3サイズです。
一番左が一番見る事が多いであろう基本形、その右隣は最近増えている低頭タイプで文字通り頭部分の厚みが少ない物。
更に右側はトラスネジという頭部分の直径が大きく面圧を下げると共に装飾的要素もある物達です。一番右はバイクの外装類を固定する際によく使われるタイプです。Demon150の記事でも書いてますが、プラスチック外装をがっちり固定すると振動のストレスが集中して割れてしまうのでゴムのグロメットに仲介させて破損を防いでいます。
色々なネジがあるという事はそれぞれを作るに足る理由があります。
そういう訳で、指定された所には指定された純正品を使う、というのが一番安全ですね。
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