トルクロッドを交換しました。

899のリアサスペンションはザックス製のショックユニットとプログレッシブモード固定リンクユニットという装備内容です。これはメーカーの指定した車体ディメンションや姿勢以外の選択肢を非常に狭めるものなので以前から気になっていた点です。まぁ、車両本体の価格差があるので文句は言いませんし、お仕着せとは言えメーカーの設定してくる内容に大きな破綻は無いので、気になる人は社外パーツで対応しましょう・・・というのが公式見解なのでしょう。

トルクロッド 上:1199用   下:899用
で、1199用の純正トルクロッドを入手してきました。
1199Sに社外パーツを取り付けた方から無償で譲っていただいたもので、こういう時に同じメーカー・カテゴリーのバイクに乗るオーナー同士のある種連帯感みたいなものを感じます。

1199用は2つのパーツをネジ結合させたもので、緩み止めボルトがあります。この構造を見て「車高調整機能も手に入る!」と喜んだのですが、そんなに甘い話はありませんでした。
ロッド長を変化させる事によって確かに車高は変化するのですが、緩み止めボルトを締め付けできるのは二箇所だけなのです。1199のリアサスリンクにはリンク比変更機構(プログレッシブ/フラットの2モード)があって、それに対応させるだけのトルクロッドなので、車高調整機能は無いのでした。

でもこれで引き下がるのは嫌なので、ロッドを加工して調整幅を5mm確保しました。上の画像でも両端のピロポール位置が微妙に違うのが確認できます。ロッド長での5mmはリアアクスルでの10mm弱程度の変化量らしいので、当面これでテストします。

899純正状態
取付自体は簡単ですが、このロッド一本で車両が成立しているという重要なパーツなので、取り外した状態を維持可能にしなければなりません。今回は非常にローテクかつ不安定な方法を取ったので、交換作業中の画像は敢えて掲載しません。失敗すると指の切断等の大事故に繋がるので、信頼できるショップに任せることをお勧めします。

加工後
左が899純正状態
右が交換作業後
実際には僅かですが見た目では大きな調整機構が加わったように見えるので、プラシーボ効果は十分。

組み立てが終わったら各部の締め付け確認後に実走テストです。
作業終了時刻が遅かったこともあって十分といえる程ではありませんでしたが、足着きの変化も含めて概ね良好です。後は毎日の通勤でテストを重ねて仕様を詰めていきたいと思います。

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