LLC交換

ロングライフクーラント(以下LLC)を交換しました。
ラジエターから水漏れらしい兆候があり、狭くて暗いため思うようにチェックできず気がかりでした。夏を迎えるのに冷却の要とも言えるLLCに不安を抱えるのはイヤなので、交換ついでにチェックしてみようと思っての作業です。
まずはLLCを抜きます。
ラジエター単体
エンジン左側、ウォーターポンプカバーのドレンボルトをはずし、次にラジエター左側上下に接続されているホースと水平シリンダーに接続されたホースを抜いてLLCを排出します。
念の為車体を直立させたり傾斜させたりを繰り返してしっかり排出させます。
終わったらラジエターを固定しているボルト3本と強制冷却ファンのコネクターを外し、ラジエターを単体分離します。
この状態で乾かしてから丹念にコアの損傷をチェックしてみましたが、どこにも漏れていそうな所はなく、水を入れてみても滴ったり滲んだりしません。
水漏れについてはこれ以上この場では確かめようがないので、後日に持ち越しです。
細かい砂利が詰まってます
コアをチェックしている時に意外と泥や砂利がコアに詰まっているのを見て、精密ドライバーを使って砂利を取り去ったりホースの水を併用しての泥掻き出しをやってみましたが、全然話にならないくらいの詰まりようだったので、こっちも後日に持ち越しです。

私はAELLAのコアガードを取り付けていますが、小石を防ぐ事をメインに考えての設計らしくメッシュが大きめで砂利には力不足です。オイルクーラーと同じく1mmメッシュのガードを取り付けた方が良さそうです。
さて、ラジエターコア内部だけでなくエンジン側も流水を通して水洗いしたら、元通りに組み立てます。
ここでは特別に気を使う部分はなく、丁寧に組み立てていくだけです。
組み上がったらドレンボルトの締め付けをもう一度確認の上LLCを注ぎますが、今回は一般的なLLCは使わずワコーズのヒートブロックプラスを使いました。

レース用のクーラント[ヒートブロック]に不凍剤のグリコールを少量添加したもので、[ヒートブロック]譲りの吸放熱性に加え-12℃までの使用に耐えるという触れ込みです。夏場の冷却能力向上だけでなく厳冬期でも安心して使用できます。

でも注入が一筋縄では行きません。配管がグニャグニャ曲がっていてエア溜りが沢山あるので、「注ぐ→液面が下がるのを待つ」を繰り返します。RC46初代の時にも書いてますが、ラジエターのエア抜きは本当に大変ですよ。ホースを潰したり、車体を傾けたり直立させたり、前後に揺すってみたり…を繰り返してエンジンをかける前に可能な限りエアを抜くようにします。エアが残っているとヒートスポットが発生してエンジンにダメージが残るかも知れませんから。
苦闘20分程で粗方抜けたようなので、いよいよ始動です。
ラジエターキャップは締めず、アイドリングでしばらく様子を見ます。ラジエターの中でヒートブロックプラスの青い色が渦巻くのをしばらく見ていると、熱膨張で段々液面が上がり始めます。時々ボコボコと泡が出たりしてエア抜きの仕上げも兼ねている感じです。
1分程経過した所で車体姿勢を変えてみましたが、今度は泡が出ないので一応エア抜き終了としました。キャップを取り付け、リザーバータンクのHi位置までヒートブロックプラスを注いでひとまず終了。後は実走しつつリザーバータンクの液面を小まめに確認して安定していれば完了です。
本当は毎年やらなきゃいけないことをサボっていたので反省。これからは毎年ちゃんとやります!

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