モヤモヤするし、イラッともする事
ずーっと昔から気になっていることがあります。 ヤマハ FZ250 Phazer このPhazerをフェザーと訳す人が多いのですが、 これはフェーザーと発音します。 元々は「区切り・段階」という意味のPhase(フェーズ)に「~する人・物」という意味のerを付加したPhaser(フェーザー)を、商標登録の為に非一般名詞化した造語です。 当時ヤマハはシリンダーを45度前傾させた一連の新型エンジンとそれに関連した技術をG.e.n.e.s.i.s.(ジェネシス:創世記)と名付けていて、創生された新世紀とそれまでの旧世紀を分かつ者としてPhazerを送り出しました。 だからFZ250は「Phazer/フェーザー」であって、間違ってもフェザーではありません。 もちろんFZ-1は「Fazer/フェザー」が正しいですが、Fazerも造語ですね。 ヤマハのプレス資料をざっと見てみましたが、由来については特に説明がされていませんでした。恐らくは「Feather(フェザー):羽、羽毛」を元にして、Phazerと同じく商標登録の為に非一般名詞化した造語でしょう。 ちなみにフィンランドには全く同じ綴りの「Fazer」という菓子メーカーがありますが、読み方は「ファツエル」でフェザーとは全く関係ないと思われます。 私はフェーザーを乗っていたこともあり、中々に思い入れのあるバイクなのですが、一般の方はまだしもバイク雑誌記事に於いてすら正しい名前を書かない事実にモヤモヤとした気持ちと時に苛立ちを感じていましたので、その気持を整理するためにこんな駄文を書きました。多分二次大戦独軍戦車に思い入れのある方にはご理解いただけると思いますが、「勝手に同類面すんな」と思われてたりして…。